欧米では、70年代前半と80年代、2度の石油危機をきっかけに、
石油の代替燃料として木質ペレットに注目が集まりました。その後、
石油価格が下落とともに消費者が離れるという時期もありましたが、
90年代に入り、ペレット燃料のもつ環境に優しいというイメージなどから
マーケットは急速に拡大してきました。常に他の燃料との価格競争にさらされているペレットですが、環境的な視点や、品質の高さ、扱いやすさなどの点から、確実に需要は伸びています。
日本でも、2000年代に入り、ペレットの製造事業所数、生産量、ともに年々増加。2011年3月に起きた東日本大震災を機に、さらに、自然エネルギーに関する関心は高まる傾向にあります。
ペレットは、使用する木材の部分で主に3つの種類に分けられます。また、杉であれば「杉の全木」のように使用した木の種類を明示して、種類分けされることもあります。
- 全木
- 樹皮と木質部を分けずに、木のすべての部分を混ぜたものを原料として製造。外見は茶色と白のまだらな色をしている。
- ホワイト
- 樹皮を含まず、皮をむいた木質部だけを使用。ホワイトという名称のとおり、他のペレットと比べて白いのが特徴。
- バーグ
- 樹皮の部分だけでつくられたもので、濃い茶色に仕上がる。