近年、木材価格の落ち込みや林業に従事する人の高齢化により、手入れの行き届かない人工林が増加しています。森を守るために、混みあった森林から曲がったり弱ったりしているスギやヒノキなどの針葉樹を伐り、木と木の間を空けることで森の中を明るく保ち、木をまっすぐ育てるために、“間伐”という作業が必要になります。その作業を進めるためにも、間伐材を有効的に使うことは重要な課題です。木質ペレットは、その解決の大きな手だてとなります。
そして、森に再び木を植えれば、資源は枯渇せず、永久的に利用することができます。
木質ペレットは、再生可能なエネルギーであり、森を健全に守るエネルギーなのです。
「カーボンオフセット」という言葉を聞いたことがありますか?
CO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロになる、この特性を称して「カーボンニュートラル」と言います。
従来の石油などのエネルギーは、使えば使うほど空気中にCO2を排出します。木質ペレットも燃焼の際にCO2を排出しますが、再生可能な生物由来のエネルギーであるバイオマスは、木が生長する過程で光合成の際にCO2を吸収しているため、総量としてCO2は増加しません。
さらに、地元の間伐材を地元で使えば、輸送の際のCO2排出も抑えられます。